ゴルフ練習場の経営を成功させるには?4つのポイントと費用・おすすめのビジネスモデルを解説
ゴルフ練習場の経営に興味を持つ方が増えていますが、成功させるためには効率のいいビジネスモデルや経営にかかる費用を把握する必要があります。
近年は、開業コストが低く、無人運営ができるなどの理由から、インドアゴルフ練習場の経営が注目されています。
本記事では、ゴルフ練習場の経営を成功させるための4つのポイントや必要な費用、さらにおすすめのビジネスモデルを解説します。
経営初心者の方でも取り組みやすい経営方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ゴルフ練習場を経営する際のビジネスモデル
ゴルフ練習場の経営を成功させるためには、ビジネスモデル選びが重要です。
屋外型とインドア型のゴルフ練習場にはそれぞれ異なる特徴があるので、経営の方向性が大きく変わってきます。
屋外型とインドア型のゴルフ練習場の特徴やメリットを解説します。
屋外のゴルフ練習場
屋外のゴルフ練習場は、広いスペースを活用して練習できます。
特に、ドライバーを使ってボールを遠くまで飛ばす感覚をつかむためには、広大な土地が必要となります。
そのため、屋外ゴルフ練習場を経営する場合は、郊外に設置するのが一般的です。
さらに、コース整備や照明設備などのインフラ整備にも大きな初期投資が必要となります。
屋外型のゴルフ練習場は季節や天候に左右されやすく、真夏や真冬、雨や風の強い日には来場者が少なくなる点も考慮しましょう。
コストとリスクを考慮しながら、どのように収益を上げていくかが経営のカギとなります。
インドアゴルフ練習場
インドアゴルフ練習場は、シミュレーターを活用して室内で練習を行うビジネスモデルです。
近年、技術の進歩によってシミュレーターの性能が飛躍的に向上し、リアルな打球感やスイングの精密な分析が可能になりました。
そのため、若者や初心者を中心に、人気のゴルフ練習場です。
インドア練習場のメリットは、天候に左右されず、いつでも安定したサービスを提供できることです。
さらに、スイング分析機能で自分の弱点を可視化できるため、効率的な練習ができます。
このような付加価値があるので、初心者だけではなくより上達したいと考える上級者まで、幅広い層にアピールできます。
大規模な土地を必要とせず、都市部のビルの一角などでも営業が可能なため、屋外ゴルフ練習場よりも低コストで開業できます。
ゴルフ練習場経営の年収事情
ゴルフ練習場経営でどのくらいの年収が期待できるのかは、多くの経営者が気になるポイントでしょう。
インドアゴルフ練習場の会員制モデルを例に、以下の前提条件で年収(年商)のシミュレーションを紹介します。
- 会員数:200人
- 月会費:12,000円
- 家賃:60万円
- ロイヤリティ:8万円
年商:月会費12,000円 × 200人 × 12ヶ月 = 2,880万円
必要経費:(家賃60万円+ロイヤリティ8万円) × 12ヶ月 = 816万円
年間の粗利:年商2,880万円 - 必要経費816万円 = 2,064万円
このシミュレーションでは、年間の粗利が2,064万円となり、会員数を増やせばさらに収益の増加が見込めます。
ただし、この粗利はあくまで固定費を差し引いたものであり、人件費や設備のメンテナンス費用など、毎月のランニングコストも考慮する必要があります。
インドアゴルフ練習場のビジネスモデルは、比較的低コストで経営でき、会員数を安定的に維持できれば高い収益を期待できるビジネスモデルです。
さらに詳しい利益構造や成功のポイントは、以下の記事で解説しています。
ゴルフ練習場のオーナーになるには?
ゴルフ練習場のオーナーになるには、個人経営とフランチャイズ経営の2つの方法があります。
それぞれの経営方法で開業する際の手順を解説します。
個人経営でゴルフ練習場を開業するステップ
個人でゴルフ場を経営する際のステップは、以下のとおりです。
- 資金調達
- 土地と物件の確保
- 内外装工事
- スタッフの採用
- 集客
- 店舗オープン
個人経営の場合、最初に資金を確保して土地や物件を選びます。
インドアゴルフ練習場は省スペースで進めやすいですが、屋外型のゴルフ練習場の場合は広い土地や営業許可の取得も必要です。
内外装の工事が完了したら受付や施設の整備スタッフを採用します。
同時に、顧客獲得のための集客活動を行い、店舗をオープンします。
フランチャイズでゴルフ練習場を開業するステップ
店舗のオープンまでのステップは、以下のとおりです。
- 説明会への参加と契約
- 融資申請と入金
- 物件選び
- 内外装工事
- 研修
- 集客
- 店舗オープン
フランチャイズ経営では、まず説明会に参加してフランチャイズ本部を選び、契約を締結します。
次に融資を申請し、資金が整った後で物件選びと内装工事に進みます。
フランチャイズではオーナー向けの研修制度があり、経営未経験でも店舗運営に必要なノウハウを習得可能です。
その後、集客活動を行い、店舗オープンとなります。
ゴルフ練習場経営にかかる費用
ゴルフ練習場を経営する際には、屋外型とインドア型のどちらを選ぶかで初期費用だけではなく運営コストが大きく異なります。
ゴルフ練習場経営にかかる費用は、以下のとおりです。
- コースの管理費【屋外】
- 固定資産税【屋外】
- 水道光熱費【屋外・屋内共有】
- 人件費【屋外・屋内共有】
- ゴルフ用品の費用【屋外・屋内共有】
特に、屋外ゴルフ練習場は広い土地や設備の管理にかかる費用が大きくなるため、十分な資金を準備しましょう。
コースの管理費【屋外】
屋外ゴルフ練習場は、土地を購入しなくてはいけません。
練習場を作るためには広い敷地が必要で、土地代だけでも多額の資金が必要になります。
また、ゴルフ練習場を維持するためには、定期的な芝生の整備や設備のメンテナンスも必要です。
省スペースで開業できるインドアゴルフ練習場と比較すると、屋外ゴルフ練習場は初期費用が高額になり、黒字化までに時間がかかる傾向があります。
固定資産税【屋外】
屋外ゴルフ練習場用の土地を購入した場合、毎年固定資産税が課せられます。
ゴルフ場の用地は「雑種地」として扱われ、購入した土地の価格や建設費用にもとづいた評価額に応じて固定資産税が決定します。
インドアゴルフ練習場は土地の取得が不要なケースが多いので、基本的に固定資産税の支払いは発生しません。
この点から、インドアゴルフ練習場のほうがランニングコストを抑えられます。
水道光熱費【屋外・屋内共有】
屋外や屋内を問わず、ゴルフ練習場を運営するには水道光熱費がかかります。
インドアゴルフ練習場ではシミュレーターや空調、屋外ゴルフ練習場では照明に電気代がかかります。
さらに、屋外ゴルフ練習場では芝の散水も必要です。
水道光熱費は経営を続ける上で毎月発生するため、どのくらい発生しているか把握しムダを省くことが重要です。
人件費【屋外・屋内共有】
屋外のゴルフ練習場は広大な敷地を管理し、打席や売店の運営なども行うため、複数のスタッフが必要です。
受付や清掃、施設のメンテナンスなどを担当するスタッフが不足すると、利用者に快適なサービスを提供できません。
インドアゴルフ練習場では、無人運営を可能にするシステムが普及しているため、無人経営も可能です。
予約や受付は専用の管理システムで行い、シミュレーターを使った練習がメインになるため、個別にスタッフを配置する必要がありません。
人件費を大幅に削減できる点が、インドアゴルフ練習場のメリットです。
ゴルフ用品の費用【屋外・屋内共有】
屋外と屋内のいずれの練習場でも、利用者向けに提供するゴルフクラブ、シューズ、ゴルフボールなどの消耗品や備品が必要です。
長期間ゴルフ練習場を運営するためには、打席に設置している機械やシミュレーターの定期的なメンテナンスや入れ替えも必要になります。
上記の費用は一度きりの支出ではなく、ゴルフ練習場を経営する上で継続的に発生するため、備品や設備を適切に管理していきましょう。
屋外ではなくインドアゴルフ練習場を経営する4つのメリット
インドアゴルフ練習場は、経営のしやすさやコスト面で多くのメリットがあるビジネスモデルです。
特に、ゴルフ練習場を初めて経営する方は、経営しやすいインドアゴルフ練習場をおすすめしています。
これからゴルフ練習場を経営される方向けに、インドアゴルフ練習場を経営する4つのメリットを解説します。
フランチャイズに加盟できる
インドアゴルフ練習場は、フランチャイズ形式で展開されるのが一般的です。
フランチャイズに加盟すると、経営のノウハウがない初心者でも、本部からのサポートを受けながら店舗を運営できます。
さらに、本部の知名度やブランド力を活用できるため、オープン当初から安定した集客が見込め、売上を早期に確保しやすい点がメリットです。
無人ゴルフ練習場を経営できる
人件費の削減ができる点も、インドアゴルフ練習場の大きなメリットです。
例えば、スタッフを1人雇うと一般的に月25万円、年間で300万円程度の人件費がかかります。
さらに、採用にかかるコストや社会保険料も追加で発生するので、スタッフが増えるにつれて利益を圧縮してしまいます。
インドアゴルフ練習場は無人運営が可能なため、人件費を抑えて経営効率を高めやすいビジネスモデルです。
屋外ゴルフ練習場よりも開業コストが低い
屋外ゴルフ練習場は、広い土地の取得や整備、夜間照明などの高額な設備が必要なため、開業資金が億単位に達することもあります。
その点、インドアゴルフ練習場は省スペースで運営可能なため、土地の確保や大規模な設備投資が不要です。
内外装工事にかかる費用を含めても、開業に必要な費用は数千万円程度に抑えられます。
開業にかかるコストが低い点が、インドアゴルフ練習場のメリットのひとつです。
省スペースで開業できるので物件を見つけやすい
インドアゴルフ練習場は、駅近くや都市部のビルの一角など、立地条件の良い場所での開業が可能です。
数打席から練習場を開業できるので物件の選択肢が広がり、立地や賃料の条件を吟味しながら最適な場所を見つけられます。
屋外ゴルフ練習場では難しかった都市部や駅周辺などの高立地に練習場を開業し、仕事帰りのビジネスパーソンにアプローチできるのが、インドアゴルフ練習場のメリットです。
ゴルフ練習場の経営を成功させるポイント
ゴルフ練習場の経営を成功させるために、以下のポイントをおさえましょう。
- 物件選びを妥協しない
- コンセプトを明確にしておく
- ランニングコストを抑える
- 利用者がまた来たくなるサービスを提供する
長期的にゴルフ練習場を経営するためには、上記のポイントをおさえて利用者が選びたくなるサービスを提供していくことが大切です。
物件選びを妥協しない
インドアゴルフ練習場の経営には、店舗へのアクセスの良さが大切です。
駅からのアクセスが良い立地は、年代を問わずに多くのゴルファーにとって通いやすく、リピーター獲得につながりやすくなります。
一例を挙げると、繁華街やオフィス街に近い物件を選ぶと、仕事帰りに立ち寄る利用者や休日に訪れるファミリー層をターゲットにできます。
ただし、好立地物件はその分賃料が高くなるのが一般的です。
とはいえ、賃料が高くても、アクセスの良い場所であれば集客力が向上し、その結果、売上が賃料を上回ることも期待できます。
賃料が低い郊外の物件を選ぶことで、初期コストを抑えられる反面、集客に苦戦して長期的な不利益になる可能性もあります。
投資対効果を慎重に見極め、無理のない範囲で好立地の物件を選びましょう。
コンセプトを明確にしておく
ゴルフ練習場は、ただ設備を揃えるだけでは成功しません。
どの層に向けた施設か、コンセプトの明確化が重要です。
ターゲットとなる利用者層(初心者、シニア層、ビジネスパーソン、女性ゴルファーなど)を明確に定め、その層に合った設計やサービスを提供すると、競合との差別化を図れます。
例えば、初心者向けに特化した施設では、レッスン付きやクラブの貸し出しなど、初心者が利用しやすい環境を整える必要があります。
上級者向けの施設では、スイングの詳細な解析データができるシミュレーターの導入や会員イベントの開催など技術向上をサポートするサービスが必要です。
ターゲットとなる利用者が求めるサービスの提供が、長期的なリピーター獲得につながります。
ランニングコストを抑える
ゴルフ練習場の経営を成功させるためには、支出よりも収入を多くしなければいけません。
特に、人件費や水道光熱費などのランニングコストを抑えると、経営が安定します。
人件費を節約するためには、インドアゴルフ練習場の無人運営がおすすめです。
システムやシミュレーターを活用し、スタッフがいなくても利用者が快適に練習できる店舗設計を心がけましょう。
また、照明や空調設備には最新の省エネ機器を導入すると、エネルギー効率が高まり月々の光熱費を削減できます。
ランニングコストの削減が、長期的な経営の安定につながります。
利用者がまた来たくなるサービスを提供する
ゴルフ練習場経営の黒字化には、利用者をリピーターにする必要があります。
新規利用者の獲得には広告費やプロモーション活動が必要ですが、リピーターを獲得すると収益が安定するためです。
一度来た利用者が「また来たい」と思えるサービスの提供が、ゴルフ練習場の成功に欠かせません。
店内の清潔さや設備の使いやすさは基本ですが、さらに付加価値の提供も効果的です。
例えば、同伴者を無料にするサービスや会員制の特典を設けると、利用者が友人や家族を連れて再度訪れる確率が高くなります。
また、定期的に設備のメンテナンスを行い、快適な環境を維持しましょう。
店舗の雰囲気やサービスが良ければ、口コミで評判が広がり、結果的に新規利用者も増加します。
【まとめ】ゴルフ練習場経営は利益を出しやすい仕組みの採用が大切
ゴルフ練習場の経営を成功させるためには、利益を出しやすいビジネスモデルを選びましょう。
インドアゴルフ練習場は、無人経営や開業コストの低さなど、効率的な経営ができるので初心者にもおすすめのビジネスモデルです。
物件選定やコンセプトの設定、ランニングコストの管理などをしっかりおさえることが、安定した収益につながります。
また、インドアゴルフ練習場のフランチャイズに加盟すると、本部からのサポートを受けつつ安定した経営が可能です。
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